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桜美林大学大学院(臨床心理)の出題傾向と対策|事例論述・統計が合否を分ける

Blog桜美林大学大学院(臨床心理)の出題傾向と対策|事例論述・統計が合否を分ける

2026/6/18

桜美林大学大学院(臨床心理)の出題傾向と対策|事例論述・統計が合否を分ける

合否を分ける!:桜美林の専門試験は「3本柱」で対策する

桜美林大学大学院 心理学実践研究学位プログラム 臨床心理分野の専門試験は、「幅広い基礎用語」「事例論述」「研究法・統計」の3本柱で構成されています。なかでも事例論述の比重が高く、研究法・統計の理解度が合否を分ける傾向にあります。

本記事では、この大学院を目指す方に向けて、近年の出題傾向と、分野別の具体的な対策ポイントを、臨床心理士・公認心理師の視点で整理します。受験対策の地図として活用してください。


桜美林大学大学院・専門試験の構成(基礎用語+事例論述+研究法)

近年の出題を分析すると、専門試験は次の3つの力を測る構成になっています。

① 心理学・臨床心理学の幅広い基礎用語

発達心理学、認知心理学、学習心理学、心理療法、心理検査、精神医学、統計、法制度、福祉・教育領域の用語まで、かなり広い範囲から問われます。心理学全体を横断する基礎力が必要です。

② 事例をもとにした論述問題

学校、医療機関、心理相談機関、企業内相談室など、心理職が実際に出会う現場が設定され、限られた字数でアセスメント、初期対応、連携、倫理的配慮を述べさせる問題です。

③ 研究法・統計・論文読解

実験計画や統計処理の妥当性を指摘させる問題、相関や分散分析、カイ二乗検定、媒介分析、構造方程式モデリングなどを含む研究結果を読み取らせる問題が出題されています。

年度によって形式は変わりますが、この3本柱を満遍なく押さえることが基本戦略になります。


桜美林大学院で頻出の5つの重点テーマ

① 事例論述の比重が圧倒的に高い

桜美林の専門試験で最も特徴的なのが、事例論述の比重の高さです。

スクールカウンセラーとして教員や保護者から相談を受ける場面、医療機関で主治医から心理検査を依頼される場面、企業の健康相談室で休職・復職や職場不適応に関わる場面など、心理職が実際に直面しやすい状況が扱われています。

ここで求められるのは、「このケースならこの技法」と短絡的に答える力ではありません。まず何を確認するか、どのような可能性を考えるか、誰と連携するか、どのような倫理的配慮が必要かを、短い字数で整理して述べる力です。

② 学校臨床・子ども臨床

学校現場に関わるテーマは繰り返し出題される重要領域です。不登校、登校しぶり、発達障害、いじめ、自傷、保健室利用、教員へのコンサルテーション、チーム学校、保護者対応などが扱われます。

対策としては、知識を覚えるだけでなく、スクールカウンセラーとしての立ち位置を理解することが大切です。本人だけでなく、担任、養護教諭、管理職、保護者、医療機関などとの連携を含めて考えられるようにしておきましょう。

③ 医療・心理検査・アセスメント

医療機関での心理職の役割も頻出領域です。認知症とうつ病の鑑別、発達障害のアセスメント、心理検査のテスト・バッテリー、主治医との連携、心理検査結果の所見作成など、実践的な内容が問われます。

心理検査については、検査名を知っているだけでは不十分です。「なぜその検査を選ぶのか」「どのような情報を補助的に集めるのか」「検査結果をどのように支援につなげるのか」まで説明できる必要があります。

④ 産業・労働領域

企業の相談室、健康管理室、復職支援、職場不適応、ハラスメントが疑われる相談など、産業領域も目立つテーマです。

この領域では、本人の心理状態だけでなく、職場環境、業務量、上司・同僚との関係、産業医・人事労務担当者との連携、守秘義務と情報共有の範囲を整理する力が必要です。

⑤ 研究法・統計は合否を分ける

研究法・統計の理解度も重要です。相関と因果の違い、独立変数・従属変数、剰余変数の統制、実験計画の問題点、対応のあるデータ、分散分析、カイ二乗検定、効果量、媒介分析など、単なる計算より「この研究デザインでその結論を言ってよいのか」を考えさせる問題が多い印象です。

統計用語を暗記するだけではなく、研究の目的・方法・結果・考察の流れを読み取り、結論の妥当性を判断する力が必要です。


桜美林大学院 心理分野の対策法【分野別】

用語問題への対策

非常に幅広い範囲から出題されます。臨床心理学、発達心理学、心理療法、心理検査、学習心理学、認知心理学、精神医学、福祉制度、学校教育、司法・犯罪、産業領域、統計まで横断的に押さえる必要があります。

重要語を一問一答で覚えるだけでなく、50〜100字程度で説明できるようにしておくと、記述問題にもつながります。似た概念は対概念をセットで覚えると効率的です。

事例論述への対策

次の答案フレームを意識すると、短い字数でも安定した論述が書けます。

  1. 主訴や相談経路を整理する

  2. リスクや緊急性を確認する

  3. 本人・家族・学校・職場・医療機関など、誰からどのような情報を集めるかを述べる

  4. 心理職としての支援方針と連携先を示す

桜美林の事例論述では、現場での判断力が問われやすいため、「すぐに心理療法を行う」という答案より、「まず必要な情報を集め、関係者と連携し、本人の安全と意思を尊重しながら支援方針を立てる」という答案の方が安定して評価されます。

研究法・統計への対策

以下の項目を重点的に確認しておきましょう。

  • 相関と因果の違い、独立変数と従属変数

  • 統制群の必要性、剰余変数

  • 対応のあるデータと対応のないデータ

  • 分散分析、交互作用、カイ二乗検定

  • 効果量、媒介分析

  • 縦断研究と横断研究の違い

加えて、研究結果を読んで「何が言えるか」「何までは言えないか」を区別する練習が重要です。論文読解型の問題だけでなく、研究計画書や面接対策にもつながります。


英語・統計のケア

専門試験では英語そのものより、統計・研究法・論文読解の比重が目立ちます。

ただし、心理系大学院の受験では、英語文献を読む力が研究計画書や面接で問われる場合があります。英語対策を行う場合も、一般英語だけでなく心理学論文でよく使われる表現や、研究法・統計に関する英語表現に慣れておくと効果的です。

統計については、計算問題だけを想定せず、「この分析方法を使う理由」「この結論の限界」「追加で必要な分析」を説明できることが重要です。


研究計画書・面接のポイント

研究計画書や面接でも、実践と研究をつなぐ視点が重視されます。

過去問の傾向から考えると、心理職としての現場理解、アセスメント力、倫理意識、連携の視点、研究法への理解が評価されやすいと考えられます。

面接対策では、志望理由や研究テーマだけでなく、将来どのような領域で心理職として働きたいのか、そのために大学院で何を学びたいのかを具体的に説明できるようにしておきましょう。

研究計画については、「興味がある」レベルではなく、先行研究を踏まえた問題意識、対象者、方法、分析の見通しまで整理しておくことが必要です。

◎合格者の声(当校は2024年度から合格者を多数輩出)

・ポジティブ心理学分野:その1 その2

・臨床心理学分野:その1 その2


独学の難しさと対策の進め方

桜美林の専門試験は、用語暗記だけで突破できるタイプの試験ではありません。

特に難しいのは、短い字数の中で、事例の見立て、アセスメント、倫理、連携、支援方針を過不足なくまとめることです。研究法・統計についても、公式を覚えるだけでなく、研究デザインの妥当性を判断する力が求められます。

独学で進める場合も、過去問を解いた後に、自分の答案が「臨床心理士・公認心理師を目指す受験生の答案として十分か」を第三者の目で確認することが大切です。

ココロアップアカデミーでは、臨床心理士・公認心理師の講師が、志望校の出題傾向に合わせて、専門科目、研究法・統計、事例論述、研究計画書、面接対策まで個別にサポートしています。実践的な事例論述と研究法・統計の両方が問われる桜美林のような大学院では、答案添削を通して「何を書けばよいか」「何を書くと危ないか」を具体的に確認していくことが、合格に向けた大きな力になります。


桜美林大学大学院(臨床心理)に関するよくある質問

Q1. 桜美林大学大学院の心理分野では何が出題されますか?

専門試験は「幅広い基礎用語」「事例論述」「研究法・統計・論文読解」の3本柱で構成されています。事例論述の比重が高く、学校臨床・医療・産業など複数領域の事例が扱われる点が特徴です。

Q2. 過去問はどこで手に入りますか?

桜美林大学大学院の入試課または公式ウェブサイトで、マイページ登録でダウンロード可能です。臨床心理士・ポジティブ心理分野それぞれが入手できます。
サイト→ https://mypage.s-axol.jp/obirin/event/21/entry/675

Q3. 対策にはどれくらいの期間が必要ですか?

受験生の基礎学力により異なりますが、心理学の基礎ができている方で半年〜1年、ゼロから始める方は1年以上を目安にすることが多いです。特に研究法・統計と事例論述は短期間で完成しにくいため、早めの着手をおすすめします。

Q4. 英語試験はありますか?

実施内容は年度・コースにより変動します。最新の募集要項で必ず確認してください。英語が課されなくても、研究計画書や面接で英語文献の読解力が問われる場合があります。

Q5. 研究計画書ではどのような点が重視されますか?

問題意識の明確さ、先行研究の踏まえ方、対象者・方法・分析の現実性、心理職として現場とどうつながるかの視点が重視される傾向にあります。


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【この記事の執筆者】伊藤 之彦(臨床心理士 / 公認心理師)

ココロアップアカデミー講師。担当講座は、心理学・臨床心理学・過去問対策。 所属学会:心理臨床学会認知・行動療法学会マインドフルネス学会認知・認知行動療法学会。 臨床経験を活かし、難解な科目を初学者にもわかりやすく指導。

▶ 詳しいプロフィール・指導実績はこちら →(講師紹介ページ


※本記事は、過去の入試問題の原文を転載せず、出題の傾向・形式を事実として要約・分析したものです。設問の具体的な文言は掲載していません。実際の過去問の入手・閲覧は、桜美林大学大学院の公開情報や所定の手続きをご確認ください。試験の構成・科目・時間等は年度により変更される可能性があるため、出願前に最新の募集要項を必ずご確認ください。