2024/3/21
ニュース
"心理学への扉を開く"第一歩への招待
龍谷大学心理学部心理学科教授
東 豊
臨床心理学への興味を抱き、対人心理支援職を志すみなさまへ
この度、私の後輩である木村・伊藤両君が主宰する予備校のホームページに寄稿させていただく機会を得ましたので、臨床心理学を学び、人々の心を支える職業に挑戦するみなさまへ応援の言葉を送りたいと思います。
臨床心理学は人間の心の奥深い部分を理解し支えることを目指す貴重な学問です。
人々の喜びや悲しみ、苦悩や希望に寄り添い、その支えとなることは決して容易なことではありません。しかしながら、社会が複雑化し人々が抱える問題も多様化している現代において、心の専門家はますます求められていくことでしょう。
みなさんには、きっと、そうした心の専門家への道を志すことになった、大きなきっかけや動機があったものと想像します。人は誰しも、心の問題に直面し、あるいは他者の苦しみを目の当たりにする中で、心理支援への道を歩み出すきっかけを得ることがあります。トラウマを乗り越える中で生まれる支援の志、心の謎に惹かれる探求心、そして他者の心に寄り添いたいという思い。それぞれが、臨床心理学への扉を開く大切な要因です。
心理支援の現場では様々な出会いがあります。傷つき心を閉ざしていたクライエントとの間に信頼関係が築けたと感じる瞬間、そうしたクライアントが自己洞察を得る瞬間、更には未来に向かって前向きに変化していく過程をともにするとき、私たちは人間の心の不思議さと、その奥底にある魂の美しさに触れることの感動とともに、心理支援に携わることへの大きな喜びを感じます。
臨床心理学は、人々の心の痛みを抱きしめ、癒すために、この世界に誕生した学問です。見えない心の叫びに耳を傾け、誰もが安心して自分らしく生きられる道をそっと照らし出す、優しい灯火のような存在であると言っても良いでしょう。
臨床心理学の学びは、自己の理解を深め、他者との関わり方を学ぶ素晴らしい機会となります。常に新しい発見や理論の進歩があるので、学び続ける喜びに満ちています。
自己成長を追求する姿勢と、他者への思いやりがあれば、多くの困難を乗り越えることができると思います。その旅路を同じ志を持った仲間と共に歩むことができるのは実に素晴らしいことです。
その第一歩を踏み出そうとする人たちに、臨床心理学の魅力を伝え、学びのサポートを提供するこの予備校は、きっと多くの人々の助けになることでしょう。その活動が広がり、多くの人々に希望と可能性を提供していくことを願っています。
臨床心理学は、人々の心を支え、未来を切り拓く鍵を握る学問です。
自分自身と向き合い、他者とのつながりを大切にすることで、素晴らしい未来が待っています。
勇気を持って、心理学の扉を開いてみてください。
そして、あなたの可能性を信じて、輝く未来への第一歩を踏み出してください。
みなさんの未来が輝かしいものとなることを心から願っています。
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