2025/2/28
心理学大学院受験/研究計画書完成後のポイント〜全体確認&面接対策〜
○ 研究計画書完成後のポイント
研究計画書を完成したとなったら、自分だけで終わらせるのではなく、第三者に読んでもらうのがいいでしょう。自身が通う大学の教員や知り合いの専門家に依頼できるのが理想ですが、難しい場合は、身近な人(家族・友人)に読んでもらい、文章の流れや論理の一貫性を確認してもらうことが重要です。
研究計画書の作成は、修士論文や将来の学会論文を執筆するための基礎練習になります。後回しにせず、筆記試験対策と並行して進めることが大切です。研究テーマに関連するキーワードで論文を検索し、いくつか論文を集めておきましょう。面接の際に、関連のテーマについて内容を質問されることもあります。
○ 願書提出前の計画書全体の最終チェック
研究計画書を一通り書くことができたら、何度も全体を見渡して推敲するとよいでしょう。下記のチェック項目が参考になるでしょう。
► チェック項目
タイトル
・研究内容とズレていないか
・タイトルから研究の内容が読み取れるか
問題(目的)
・臨床心理学の内容であるか
・先行研究を整理できているか
・最新の先行研究も入っているか
・目的が明確に示されているか
・目的が具体的になっているか
方法
・実現可能か(対象者・時間・期間)
・倫理的に問題はないか
・尺度は信頼性・妥当性があるか
・目的、仮説と整合性がとれていうるか
仮説
・論理的であるか
・目的と方法と整合性があるか
・研究の意義
・仮説と整合性がとれているか
・臨床心理学の発展や社会貢献につながる内容であるか
○ 面接対策
心理系大学院の受験では、面接試験(口述試験)が実施されます。多くの場合、筆記試験の合格者を対象とした二次試験として行われますが、筆記試験と同日に実施されることもあります。
面接は通常、2〜3名の面接官によって進められ、時間は10〜15分程度です。質問内容には、「志望動機」と「研究計画書」が必ず含まれます。そのため、これらの内容を2〜3分程度で簡潔にまとめられるように準備しておきましょう。
以下に、面接試験で想定される質問を紹介します。
○ 面接試験の予想問題
・志望動機に関する質問
・なぜ本校を志望しましたか?
・本校に望むことはなんですか?
・心理学を学びたいと思うきっかけはなんですか?
・大学生のときは心理支援に関わる活動はしていましたか?
・将来はどういった分野で働きたいですか?
・(社会人の方)今の仕事を辞めて、心理職を目指す理由はなんですか?
・(社会人の方)社会人としての経験はどんな風に活きそうですか?
・研究計画書に関する質問
・なぜそのテーマを選びましたか?
・研究の臨床心理学的な意義を説明してください。
・この研究で想定される仮説を教えて下さい。
・研究対象として選んだ理由はなんですか?
・選んだ尺度の説明をしてください。
・統計的手法として想定しているものを教えて下さい。
・卒業論文と比較して違いを教えて下さい。
上記の想定質問に一定の回答を作っておくといいでしょう。実際の面接では、カンペを持ってはいけないので、作った回答は記憶しておく必要があります。
模擬面接として練習をしておくことにこしたことはありません。家族や友人に面接官になってもらい、実際に口に出して行ってみると、最初は思ったよりもうまく話すことができないことに気づくかと思います。
面接試験は筆記試験よりも点数が取りやすいと思われがちですが、そういうわけではありません。筆記試験と比べ、面接試験の方が配点を高くしている大学院も少なくないため、また口頭試験として面接試験のみで合否を決める大学院もあるので、面接官の点数をつける基準は比較的はっきりしています。
ココロアップアカデミーでは、個別相談の中で何度も面接練習を行います。講師が合格水準に達していると思うまで、何度も質問回答を繰り返し、志望動機・研究計画書の模範回答を一緒に作っていきます。
面接試験はどうしても緊張してしまいます。どんな質問をされても大丈夫なように、できるだけの準備と自信をもった状態で受験することが望ましいといえます。
今回は、研究計画書のチェックポイントと面接試験対策についてお話ししました。
筆記試験に比べて、面接試験の対策は疎かにされてしまいやすいですが、2つの試験合わせて合否が決まるため、手を抜かずしっかり対策していきましょう。
今回はここまでです!
「研究計画書完成までの具体的な方法」については、以下をご覧ください。
【この記事の執筆者】 伊藤 之彦(臨床心理士 / 公認心理師)
ココロアップアカデミー講師。専門は心理英語・心理統計学・研究計画書・過去問対策。臨床経験を活かし、難解な科目を初学者にもわかりやすく指導。これまで数多くの生徒を第一志望校合格へ導く。




