2024/10/12
大学院入試面接の準備 〜社会人受験者の心得〜
臨床心理士や公認心理師を目指す大学院入試での面接試験(口頭試問)は、誰にとっても緊張する重要な関門です。特に社会人として受験する場合、これまでの経験や背景をどのようにアピールするかが鍵となります。今回は、社会人受験者が心理学大学院の面接に臨む際に押さえておきたいポイントや、面接対策について考えてみましょう。
1. 面接で問われる一般的な質問
まず、社会人であっても現役大学生であっても、面接で問われる内容は基本的に同じです。以下のような質問はほぼ必ず聞かれると言えるでしょう。
臨床心理士・公認心理師を目指すきっかけや動機
あなたがなぜ心理職を志したのか、その原点や動機を深掘りされることが多いです。これには、自己の経験や興味がどのように結びついたのかを明確に伝えることが重要です。
志望する大学院を選んだ理由
なぜその大学院を選んだのか、その理由が具体的であることが求められます。特に、大学院のカリキュラムや教授陣の研究内容に対して、どのような興味を持っているかを説明できるようにしましょう。
研究テーマと方法論
心理系大学院の場合、研究計画やテーマが具体的に問われます。テーマいついては、着想に至った背景や、先行研究の功績、そしてその上で自身が計画する研究の意義について、ある程度コンパクトに話せるようにしておきましょう。また、基礎的な統計知識や研究手法についても、研究方法の妥当性を述べられる程度に準備しておくことが大切です。ここは、最も突っ込まれやすい箇所ですので、どうしても答えきれない不足部分が顕れます。それは、当然のことですので、「知識不足だったので、院入学後の課題にしたいと思います」などと、謙虚な等身大の回答をすれば大丈夫です。
将来のビジョン
面接官は、あなたがこれまでの社会人経験を土台にして、これから大学院で得る知識やスキルをどのように活用し、どのようなキャリアを描いているかを純粋な関心を持って尋ねてくれることと予想されます。活き活きと積極的な展望を示しつつも、地に足の着いた回答が望まれます。
これらの質問に対して、自分の言葉でしっかりと答える準備が必要です。
2. 社会人受験者ならではのポイント
社会人受験者に特有の質問も少なからずあります。たとえば、「これまでの社会人経験がどのように今回の受験に繋がったか」という点は、特に深掘りされることが多いです。ここで重要なのは、単に過去の職歴を述べるのではなく、それがどのように心理学や臨床の道に関連したのかを一貫性をもって語ることです。
社会人枠での受験を選択した場合、面接はさらに重視される傾向が予想されます。志望理由書や研究計画とセットで評価されるため、一層の準備が求められます。
3. 社会人受験者に求められる姿勢:謙虚さとバランス感
社会人受験者にとって気を付けておきたいことは、「謙虚さ」と「大人としてのバランス感」です。面接官は、社会人としての経験が他の学生や教授陣にどのような影響を与えるかを注視しているでしょう。特に、周囲との協調性や、時には人生の先輩として、時には同じ学生として対等に過ごせる柔軟性は、実際に入学した後においてきわめて重要です。
「謙虚さ」とは、ただへりくだることではありません。社会人経験を経た自己分析に基づく、地に足のついた謙虚さを持って、面接に臨むことが大切です。自分の強みを問われた場合にも、過剰にアピールするのではなく、爽やかで誠実な印象を与えることが、面接官に好印象を残すポイントです。
4. 自己一致した回答を準備する
面接では、自分の言葉で経験や動機を伝えることが最も重要です。他者の成功例を参考にすることもできますが、最終的には、自分自身のストーリーを語ることが成功の鍵となります。特に、社会人としての経験がどのように心理学の道へと導いたのか、そのプロセスを自分自身で理解し、整理することが重要です。
「臨床心理士を目指すきっかけや動機」に対する答えでは、他人の理由ではなく、あなた自身の経験や興味からどうその道を選んだのかを振り返り、自分らしい答えを準備しましょう。
5. 信頼できるサポートを受ける
例え社会人であっても、面接準備をする際には、信頼できるサポートを得ることが望ましいでしょう。予備校の講師や経験豊富な専門家に聞いてもらって、アドバイスを受けることを通じて気づきと自信を深めましょう。自分自身の言葉で自信を持って話せるようになるまで練習することが、面接本番での成功に繋がります。
【この記事を書いた人】
木村 崇志 ココロアップアカデミー講師 臨床心理士・公認心理師




